北山川水系支流 小谷川沢登り 水量多く滝の巻きは3級? 【奈良県・大峯】8/1
2020年 08月 06日


沢ナビさんのサイトで沢2級で紹介されていた小谷川、piccoloさんがここなら自分らでも行けそうだと新規開拓に。
私も事前にネットのいろんなレポを読んで、どんな風景が広がっているのか写真を参考にさせていただいた。
沢ナビさんのレポではそんなに難儀するところはなさそうだったけど、増水時に行かれた方のレポではかなり苦戦し途中敗退していて、一週間前この界隈で170mmの雨量があったので私が行ける水量に落ち着いているか多少の心配はあった。
前夜も、しっかり遡行図を何度も頭にたたき入れて眠りにつく。


AM7時半、林道ゲート前に到着。3台がギリギリ置けるスペースしかない。
着いた途端アブが沢山寄って来て車から出られない、piccoloさんが殺虫剤をスプレーすると退散してくれた。
アブが戻って来ない間にさっさと身支度して、初めての所なので念の為ライフジャケットも装着。

ゲート横から林道を歩いてすぐマムシが日向ぼっこ、道沿いにはイワタバコが沢山咲いている。今までは沢沿いでしか見たことなかったけど林道にも咲くのね。
ゲートから一つ目の橋から8時入渓、まだ気温が高くないのでなるべく濡れないように進んで行く、いくつか小滝を越えて行くのは楽しい!でも水量が多いのかどうかこの時点では不明。

4mくらいの岩滝越えするのに右側の岩との隙間から登れそう。
piccoloさんがそこから登り始めるが水圧に攻められ苦戦、後ろ向きになり滝内の岩に足と腕で身体を突っ張りお尻を徐々に上へズリ登って何とか岩の上へ出られた。

私も続くが、体を支えながら上にずる上がるのは結構きつくほんの少しが登れな~い!、息を整え"行かせてくれ~"と気合を入れ何とか打ち勝てた。めちゃくちゃ息が上がってしばらく動けず。
写真を撮りながら遡行するが、南東向きの谷なので直射日光が入りすぎ水に反射して白飛び、逆に日陰は真っ黒な写真ばかりでいい景観なのに綺麗に撮れない。
右岸支流の2段40m滝が見えて来た。ここから第一廊下の始まりで連続してそこそこ高い滝が出てくるのでワクワクしてきた。


沢ナビで見た2段40m滝の水量と目の前に見える水量は明らかに違う!多い!本流側も水量が何だか凄いよ~。
最初の8m滝は左岸の岩場を登り、次の二つ続く6m滝は斜面を高巻きトラバースするも傾斜がきつく滑れば沢へ間違いなく直行そのまま8m滝へダイブしてしまうので慎重に足を進める。




2条の滝になっていて、他の人のレポでは左の滝を登っていたがどう見ても水量が多すぎて危険と判断。写真だけ撮ってまたまた左岸を高巻き。


10m斜瀑が見えて来た、ここは釜を泳いで右岸のガリ場を登ることになっているが釜に流れ落ちる水量はもの凄い。
飛沫に光が入り小さな虹が出ていて綺麗だなと写真を撮る。

piccoloさんが泳いで出っ張った岩へと取り付いたが、水の勢いが半端ない様子、私も続きなんとか岩に辿り着けたけど滝真正面の岩なので水流が強く手掛かり足掛かりを探すのに苦戦する。

しっかり岩を掴んで進まないと水流で流される、ガリ場まで5mくらいあるだろうか。
何とか水流に負けじとチマチマ進んでいくが、次の手掛かりを掴もうとした時に流されそうになりpiccoloさんがすかさずザックを掴んでくれ何とかガリ場まで出られた。
水流が凄すぎてガリ場へ上がるのも必死、上がり終えた時には息が上がってしばらく動けない、呼吸が整のい釜に視線を写すと滝から流れ落ちる水流の勢いが凄いことを改めて確認した。

ガリ場を登って10m斜瀑を巻き次の8m滝も続けて高巻き、その後の5m滝に下りようと思ったが土の下が一枚岩のようで降りにくかったので5m滝もそのまま高巻いた。
やはり水量が多く、私達のレベルで直登できる滝が少なかった第一廊下だったけど高巻きのレベルアップにはなった?かな。穏やかな所へ出たので小休止する。

第二廊下までは穏やかな沢歩きで小滝を楽しめるが少し水温が低いけど、晴れていてお日様が燦燦と降り注ぐので助かる。
第2廊下入口左岸の70m壁が見えて来た。沢ナビさんのレポではすべての滝がザイルも必要なく直登出来るとなっていた。

滝と大岩の間に大きな倒木が挟まっていて、そこを伝って滝へ近付くと水量が半端なくとてもじゃないけど滝沿いも登るのは無理!。
右岸の岩場が深い溝になっていてそこから越えられないかpiccoloさんが偵察に登るがもう一歩のところで手掛かりが無くツルツル一枚岩でカムも噛ませるクラックさえなかった。
少し奥に回り込んでみるも、細い木ばかりで第一歩が登れなさそうで厳しそう。
一旦下へ降りて全体を眺め、何処からか抜け出せないかと確認する。



先程の深い溝の左側上部に、下に向かって倒れた木がありそれを目指して、piccoloさんが慎重に登って行く。
1本の倒木に120cmのスリング2本を繋ぎ合わせ、端には重り代わりのカラビナを付け、投げて引っ掛ける事を繰り返す事5回目でナイスショット!
その後はスリングを移動させつつ、スムーズに這い登って行き滝上まで登った時点でザイルを降ろしてくれた。
そのザイルに簡易アッセンダーを取り付け、途中のスリングを回収しながら何とか45mナメ滝の上まで無事に到着。ここを越えるのに結構時間を食った。


次の8m滝は、滝下の流れを横切って左岸へ渡らないと行けないが、足元をすくわれたら下まで流されそうで緊張感が半端ない。増水で途中敗退の方はここで遡行終了していた。一難去ってまた一難。
慎重にpiccoloさんが足元のグリップを確認しながら進み"行けそうや"と合図があり私も慎重にゆっくりゆっくりカニ移動で左岸へ。


滝の水際は段々で手掛かりあるけど、水流に負けそうなのでこの岩を右に大きく回り込むpiccoloさんだが、あと少しの所で手掛かりなかったが少しの窪みにスカイフック&スリングで少しハングしている岩を回り込みクラック沿いを登ってザイルを下してもらい滝上へと上がれた。

次の8m斜瀑は左岸岩場を越えれらた。続く8m斜瀑は釜のコバルトブルーが綺麗だ~。右岸岩場をへつりそのまま岩場を登って行けるようだ。
piccoloさんがへつっていくがもう少しの所でドボン(^^;私は滝下までうまくへつることが出来た~(^^♪。

ここでもpiccoloさんが、つるつる1枚岩草付きの所を登って行くが手掛かり足掛かりを見つけるのに苦戦しながら登っている。
続く私も慎重に登り、滝上に後一息で登り上がれそう、“ちょっと待ってやと”念の為piccoloさんがスリングを出してくれたが、行けそうだと岩に手を掛けた瞬間、掴んだ所が剥がれ


“アッ!”と言った瞬間岩肌を滑り落ち釜へドボン、その時"大丈夫だ"と心の声がした。即座に水から立ち上がると本当に大丈夫だった。
piccoloさんが身振り手振りで合図を送っている、私も身体を動かし異常が無い事を伝え登れると合図するが、ザイルを降ろしてくれた。
8m程滑落してしまい何処を打ったかの記憶はないが、左の脛が少し痛い程度。
まだ行程の半分強、ここで身動きとれない状況になっていたら救助要請になっていただろう。沢の神様が守ってくれたのだと感謝した。

泳ぐのは好きなんだけど今日はあまり水に浸かりたくない気温、でも強制的に泳がないといけない所も出てくる(^^;。お日様は照っているが照りつける真夏の太陽ではないので全然暑くない。



左岸支流7m滝を越えた所でランチにする。お日様にあたって冷えた体が救われる。今日は曇りじゃなくて良かった!!


残すは第三廊下だ。
第三廊下までは小滝越えも楽しく進める、ただ日陰が続くのであまり濡れたくない。

7m滝が見えて来た、素晴らしい景観だ。

斜面はズルズルでチェーンスパイクを装着して正解だ。うっすら出ている木の根っこや岩を掴みながら登って行く。

沢から20m程の高さまで登り、7m滝を越えられたが次の滝も水量多そうで直登出来ないだろうと判断、piccoloさんがこの先トラバース出来るか偵察に行きOKと言う事でこのまま終了地の堰堤まで高巻きしていくことに。

簡易アッセンダーを取り付け、慎重に進んで行くと堰堤が見えて来た。


ここまで来られたら、もう安心だ。堰堤上から写真を撮る。ここから沢を眺めると穏やかで美しく見える。
堰堤を越えて小休止、穏やかな広い谷で上流側は水が少ない・・・。初めての沢で楽しめたが水量にはかなり苦戦させられ、幾度の高巻きもかなりの緊張感があった。

ここは三俣となっていて本流は少し右折れしており、右岸一つ目支流からは綺麗な滝となっている。
三方向から滝が流れている。滑落したのにここまで来られて本当に良かった。

あとは右岸コクワ谷を詰めて林道まで登らないといけない。
ゴロゴロ石を登って行くと、他の方のレポに出ているコクワ谷名物のショベルカーが埋まっていた。
岩間滝を登ってその後砂利斜面を石を落とさないようズリズリ難儀しながら這い上がって林道に出る。

林道ではあっちこっちの岩壁が崩れており大きな石がゴロゴロとして、その中で面白い石を発見。
70cmくらいの石で、何層にも薄い層が積み重り丸い形になっているんだと欠けた所を見て分かった。
一部の落石だけがこんな形になっていて面白い。


16時無事に駐車地へ戻れ、着替えた時に左の脛が皮膚が剥がれ少しえぐれて血が流れていたので応急処置、3mmウェットのズボンを履いていたから軽傷で済んだかな?。
piccoloさんも、序盤の遡行中に岩で右膝上を強打したらしくかなり膨れていたので湿布した。
今回は予想以上の水量で直登出来るはずの滝はほとんど巻いたので、次回水量が落ち着いた時にリベンジしに行きたいと思います。

