未踏ルートにツキノワグマの爪痕多数あり!! 【奈良県】3/12
2022年 03月 19日

piccoloさんが地形図とにらめっこしていた。まだ歩いたことがない新規ルート開拓でどこらへんを歩くか思案していた。
決まったようで週末は新規開拓ルートを歩くことに。


今年は雪が多く、あちこちの岩の隙間で雪が凍り、膨張して岩が崩れているよう。
ここの林道も大きな岩が崩れて道を塞いでいたので、どかせる工事が始まり、駐車したい所まで車で入っていけなく、置けそうな所で駐車した。


登って行く道も所々崩れていて歩きにくくなっていた。
だいぶ登って来、小休止するのにザックを下ろす。
何気なく見た、目の前の樹に爪跡あり!!ツキノワグマの爪痕だ!!
周辺にある同じ種類の木を見ていくと在った、在った。タカノツメの樹が多く生えている。

古い爪痕もあるから、ここへは毎年来ていることが分かる。
凄い!!こんなにタカノツメの樹があるなんて、piccoloアンテナでここに来ることが出来たことの凄さに驚く。
ツキノワグマの観察場所が増えた。今年は確実に映像が撮れるんじゃなかろうか。


ツキノワグマの糞は見当たらなかったけど狸の溜め糞を発見。
(最近、”狸伝説”にも興味が出てきて調べている。隠神刑部とか多分、辰砂採掘に関係してるんじゃなかろうかと思っています。県犬養橘三千代も気になってきた、この2つは犬繋がりだなと感じてる。ソ〇〇人だと思う。)
3月3日は桃の節句だけど、ひな壇には左近の橘と右近の桜と笹と椿は飾られているけど桃の花は飾られていない、謎です。

歩いていると所々に雪が残っている。水色の岩があっちこっちに点在している。
とても綺麗な色だ、よ~く見ると地衣類が張り付いている。
ヘリトリゴケかな?層になって硬い。1cmくらいの厚みを剥がしてみると全部水色になっている。ヘリトリゴケが層をなして固くなって石みたいになっているのかな?
ヘリトリゴケと言う名前だけど、地衣類になります。

Eテレの”ミクロワールド”と言う番組で顕微鏡であらゆる動植物の生体が見られ、地衣類もやっていました。地衣類は菌糸と藻の共生した生物。菌糸が水分を蓄え、藻が光合成をしてお互いで栄養を分け合って生きています。人間もいろんな菌と共生関係で生きています。
地衣類の生体は神秘的です。


ドンドン進んでいくとモナカ雪が覆うようになってきて、ラッセル状態になってきた。
水分を多く含んでいるので少し硬めのシャーベットを踏んでいるよう、途中でpiccoloさんの足が攣った。漢方薬を飲んで、復活するがラッセルは交代する。



日陰は吹きだまりが深いので、股下までズボっと入る時があり、二人して抜けられなくなったらどうしよう、誰も来ない山の中で助けも呼べないなと良くない思考が頭に浮かんでくる、運に任せるしかないと思い進んで行く。

タカノツメはその後、全然出てこなくなったので最初に見た一帯にしか無いようだ。
日当たりが良い所まで来ると雪の深さも浅くなってきた。
暫く進むと雪は無くなった。ここまで来るのに暑くて服を脱いだり、寒くなってきて着たりと何編繰り返したか。
そろそろランチタイム、ザックをデポして周辺徘徊。

ヒメシャラの木に蔦系の樹がグルグルと巻き付いて襲っているように見える。
藤?蔓葡萄?何の蔓系の木かな?
ギュッと締め付けられているようだけど、お互いが成長していくからギュウギュウしているように見えているのかも。

これも良い意味で解釈したら共生かな、お互い様で生きているのかも。
ひと目見ただけでは良いか、悪いかの解釈は出来ないな。
何でもそうだけど短い期間では良し悪しは判断できない、長い年月をかけて観察したら見えてくるのかもね。

今度はザックをデポした下側を周回しに行く。
あちこちに点在している岩を見ると尖っていなくまあるくなっているのが多い。
これは石灰岩で海底で積もった石灰層が地上に隆起してきてその土地に大きな川が流れ、水の力で石灰層が侵食されて今の形で残り、そこからまた隆起して川が無くなって今の状態になったんだろうか?

面白い形の岩がたくさん出てきている。
石灰が好きな植物がいろいろと出てきそうだね。

一旦、ザックの所へと戻り、ランチにする。
古代から明治維新前くらいまでは、自然と共生していた暮らしが長く続いていた。
だからその人達は自然の生命体の力を崇拝し、結びつきあっていた。

村が一つの共同体でみんな生活用具は手作りするのが当たり前だった。
食べるものや着る衣服、みんなで協力し合って手作りして、余分なものは持たなかった。
狩りをする時も捕りすぎないようにして、自然と一体となるサイクルで営んできた。
動植物のそれぞれの個性を経験で知っていき、どれを何に使えばいいか理解していた。
お日様が出たら起きて、お日様が沈んだら寝る。
自然のサイクルと上手く共生していた、だから昔の人は超人だった。

産業革命が起こり、人間は自然との距離が出来てしまい、時が経つに連れ、自然の”理”が分からなくされてしまった時代に生きるようになった。
”考えるな感じろ” と言う言葉はそれを示しているのではと思う。



ランチを食べ終わり、また歩き出し、piccoloさんが地形図とにらめっこして、次に出てきた尾根から降りていこうとなった。
そこも石灰岩だらけ、今度は狐の糞を発見。野ネズミとかを食べたのかな?
糞に毛が混じっている、近くには毛だけ固まったものもあった。

石灰岩の岩近くに沢山のカタツムリとマイマイの殻が落ちている。
カタツムリの殻で直径が2cmくらいのものはまだ色が抜けていなくて殻に毛が生えている。
後のは1cm弱の大きさで色は抜けて白くなっている。
マイマイは縦3cmくらいの大きさで渦が9段の巻になっている。こちらも色は抜けて白い。
石灰を舐めに来ているのかな?

この間、Eテレの番組でカタツムリの殻が赤い光を浴びると横広がりになり、青い光を浴びると縦長になるのを見た。
植物も赤い光を当てると葉が肉厚になり、青い光を当てると背が高く伸びていた。
太陽の光でどの色を好むかで形は変わっていくのだろう。生体の不思議マジック。


標高が下がってくるとキハダの樹がたくさん出てきた。
冬眠明けの動物が根の所を噛じって黄色い所が剥き出しになっている。
これは陀羅尼助と言う薬の原料として使われている。

この樹液を煮詰めて飴状にし、他の薬草を加えて作っている。
樹皮の匂いを嗅ぐとほのかに甘い香りがする。黄色の所を舐めてみたら苦かった。
良薬口に苦しだ。苦いはマグネシウムの成分かしら?



後は沢沿いに降りていくだけだけど、モナカ雪が多く、岩と岩の隙間にはまらないように気をつけながら下っていく。
無事に駐車地まで帰ってこられました。
自然の中を観察していると、様々な事象に興味が湧き、調べることの楽しさを教えてもらってる気がします。

