定点カメラ設置と970m付近までタムシバが咲いていたよ~【奈良県】4/2
2022年 04月 10日


先月新規ルートでツキノワグマが登ったタカノツメの木を偶然にもたくさん見つけることが出来た。
今回はそこら周辺に定点カメラを設置しようと決めた。
当日はお天気が昼過ぎから悪くなるとの予報で、最短ルートでそこへ辿り着くルートを模索するpiccoloさんは地形図とにらめっこしていた。
今回も歩いたことがない周回ルートでお山を巡ることに。

林道を車で走りながら、登れそうな取り付きと下山場所を確認していく。
この辺からやったら、”登れそうやな”ということで近くに4台ほど置けそうなスペースがあったので、そこへ駐車する。


掴める木さえあれば登っていけるので軍手をして、未当地へと入っていく。
登っていく途中に細めの木全体に黒い菌糸がまとわりついているのを発見。
調べるとヒメヒカリタケの菌糸束ではなかろうか?
この菌糸から伸びたきのこちゃんは夜に光を放つらしい。
凄い、光るキノコちゃんの菌糸を見ることが出来た、出来たら光っているところが見てみたいな。でももしかしたらナラタケの菌糸束かも。

ここを登りながら、秋から落葉した、たくさんの落ち葉や木の実が虫や微生物や菌糸の分解で黒い土になっている。
何年もかけて同じことを繰り返して良い土が出来て、それがまた木の成長に欠かせない栄養になるんだと無駄のない自然のサイクルの素晴らしさに感動する。


土を見ながら登っていると倒木に生成りの糸のようなものが見えた。
何だろう?こちらは調べても分からなかった。土から糸が出ていて樹に刺繍模様が入っているようだ。これもれっきとした生命体なんだね。

下ばっかり見ていると、白い花びらが落ちていた。これってと思い拾ってみるとタムシバだ。もうタムシバが咲いているんだ。そういえば車で走っていると木蓮も咲いていたな。
タムシバの萼は毛が生えていて可愛い、萼もいい香りがします。
拾って香りを嗅ぐととてもいい香り、花びらとは少し香りが違うかな。でもどちらもいい香り。漢方薬に使われています。

さらにさらに下ばっかり見ていると変わった木の実が落ちている。
拾ってみると弾けた後なのか、とても可愛い星型のような形をしている。
周辺にたくさん落ちている。


コウヤマキのぼっくりがバラバラに解体されたのもたくさん落ちている。
これらも時を経て土に帰っていき、また何らかの生命体となって生まれて来るんでしょうね、輪廻転生ですね。


この尾根はたくさんの樹が腐朽菌で分解されて良い土になっていく過程が見られる。
腐朽菌は樹の肩たたきみたいなもんだろう。
そろそろ他の樹に場所を譲ってやってくれみたいな感じかな。
土に帰ってまた新しく生える樹の栄養になるんだね。


人間目線で見ると枯らしているとか悪者扱いされるかもだけど、大地から生まれてくる生物に悪者はいてないんだと思う。それぞれ使命を帯びて発生するはず、大地に要らないものなんて自然は産み出さないと思う。
自然ではない人工的なものは、そうとは言い切れないけど。



最近、オスマン帝国のドラマを見ていて着ている洋服の文様が昔の武士とかの着物の文様と似ているなと感じるようになり、図書館で古代の文様が分かる本を借りた。
昔は花や植物や動物や虫が文様にされていて古代ペルシャの影響なんだと言うことが分かった。
以前行った談山神社の中臣鎌足公の像を囲っている御簾の文様が何だろうと思っていたが、借りてきた本にその模様が載っていた。
樹が朽ちていく形を文様にしたみたいだ。
そんなものまで文様にする古代の人の感性に驚いた。


オスマン帝国(15世紀)のドラマを見ていると自然への崇拝を深く感じることが出来る。
昔は糸から紡いで染色して、それを布に織ってという工程は全て手作りだから、服や身の回りの製品や絨毯の文様とか一つ一つの形に意味があり、思いを込めて作られたのが分かる。
現代は既製品を買って着ているので、そういうことを知らない世代になってしまったんだなとなかなか手作りできる環境でもないので、出来たら一度一つの工程でもいいから体験してみたいな。




ここを登っている途中で、ツキノワグマが登ったであろうタカノツメの樹を発見!!
上を見たら、クマ棚もあった。この上でのんびりと過ごしているツキノワグマの姿を想像する。お日様があたってぽかぽかして気持ちよさそうだ。

タムシバの樹も増えてきた、ツキノワグマはタムシバの花も食べると聞いているがタムシバの樹は登った気配が一つも無かった。
周辺はタムシバの花の香りでいい香りが漂っている。


緑っぽい糞を発見、なんの動物かな?臭ってみるとまさにうん◯臭かった、雑食動物かな?
タヌキの溜め糞も点在している。

倒木からタラの芽とノイバラが出ていた。新たな生命へと繋がれていくんだね。


目的地へと到着、どこにカメラを設置するか周辺を散策する。
結構風が吹いているので風裏へと稜線を降りていき、先にランチにすることに。

降りていく途中にあった常緑樹に白い蕾が付いていた、よ~く見ていくとお花が咲いている。
匂いをかぐといい香りがする。葉っぱもちぎって匂いを嗅いだらいい香り。
あれ?もしかして樒?
樒って里山のイメージがあったけど、こんな山中にも生えるんだ。


大きな栃の木の下でランチにする。
周辺を見ながら食べていると、近くにあった石がお日様に照らされて光っている。
何だろうと近くに行って見てみると小さいが水晶が張り付いているではないか~~~。
ランチを食べ終わり、他にもないか石探しをする。



この斜面には一筋だけ石が出ている所があるが、水晶が張り付いているのはランチ場から上5mくらいまでのところだけだった。
透明度があり綺麗だ。しかし小さい。
遠い昔ここの岩場に熱水貫入し、時が経ち雨や風にさらされてバラバラになってここに点在していたみたい。

ルリセンチコガネの羽が落ちていた、何かに食べられた後のようだ。
拾ってみると以外にしっかりしている。ブルーグリーンの光沢が綺麗だ。
昔はこういう羽も家具の装飾などに使われていたみたい。アイシャドウのような化粧にも使われていたかも?


お天気が悪くなる前に定点カメラを設置しに行かねば。
3箇所に設置していった。
このまま1ヶ月ほど放置する。


違うルートをたどり下山に入る。降りていく途中でコウヤマキのクマ剥ぎを発見。
樹脂をペロペロと舐めたみたい。

変わった樹皮の樹を発見、何の樹かな?
下山は急斜面を無理無理降りて行き、掴む樹が脆いのが多く、気をつけて掴まないとあわやな事態を生みそう、先を行くpiccoloさんに落石しないよう樹を折って当たらないようにと気をつけながら降りていった。


変わった虫も発見した、飛ばないし動きがめちゃくちゃスローな虫だった。
形は長いけどカメムシっぽいな。
調べたらオオトビサシガメという名前らしい、カメムシだから臭い匂いがするんだろうとおもっていたらバナナのような臭いを出すんだって、バナナの臭いなら歓迎だな。(個体によるらしいです)
でも触ると口吻で刺されて、激しい痛みをともなうらしい。
今日もなかなか面白い発見ができた。
今年は、ツキノワグマ映ってほしいなあ。

