花後のヤマシャクヤクと沢水の巨大微生物 5/22【奈良県】
2022年 06月 05日


去年見つけたヤマシャクヤクの自生地を見に行こうと思っていたが土砂崩れで林道は通行禁止。
ヤマシャクヤクが咲くのは石灰岩の多い所、それで石灰岩の多いところを考えて、もしかしたら、あの山に出ているかもと新たな自生地を求めて行って来た。


沢沿いを入っていくと大きな石灰岩がゴロゴロしていて、足を置いた石がグラリと動いたりするので足元に気をつけながら登っていく。


可愛い蝶ネクタイの形の葉っぱ。
登って行けど登って行けどヒトリシズカの群生ばかりでヤマシャクヤクは出て来ない。
石灰岩があるからヤマシャクヤクが自生するとはかぎらないのかな?


石灰岩が苔むしている神秘的な尾根を登って行く。

パラパラと30〜40cm程の山椒の幼木が生えている.葉っぱをちぎって香りを嗅ぐといい香りがする。
進んで行く方向にずーっと生えている。

ある程度の高さまで来た時にこの山椒の親木を発見。この木の種が周辺に散らばったみたいだ。数年経ったら、ここは山椒尾根になるのでしょうか。


ヒトリシズカの葉に可愛い虫が一匹。色がメタル系の赤いような色に白い線模様が入っている。山の中の虫を見つけていくのも楽しくなってきた。
私は登山をする前までは虫が嫌いだった。どんな虫を見ても怖くて見るたびにギャーギャー言っていたたちだ。
それが山をたくさん歩くようになり自然を学ばせていただいているお陰で虫の大切さを知り、可愛く見えるようになり、触れるようにもなった。人間って変わるんだね。
山の神様が自然と触れ合う尊さを教えてくれている。

苔は石灰岩が好きなようでビッシリと張り付き、触るとフワッフワで気持ちがいい。
石灰岩の構成要素は化石(微化石を含む)や生砕物、生物骨格粒子などの生物起源質、ウーイド、ペロイド、イントラクラストなどの非生物骨格粒子、炭酸カルシウム以外の構成要素として砂や泥などの粋屑物、それらを埋めるセメントや基質(微細な粒子)。

昔、神秘的なアニメで ”マリンスノーの伝説” ってあったけど、マリンスノーとは海洋プランクトンの死骸のこと。これらが海底に沈殿していき、やがて隆起して石灰岩になる。珊瑚の死骸とかも。こういうことが分かってくるのも自然と寄り添えていろんな景観の尊さを感じる。

ここは海底隆起した地質でこの石灰岩は海洋プランクトンの死骸が固まったものだと思う、ケイ素や鹽分(ミネラル)も含まれているんだろうな。
生き物はミネラルが必要だから、苔は石灰岩を溶かしながら吸収してミネラルを補給しているのかも?
よく動物のドキュメンタリー番組でいろんな動物が石灰岩を舐めているのを見たことがある。ミネラルが豊富なんだろうな。
石灰岩などの海底由来なのか火山由来なのか地質を知ると動植物のことを、より深く理解できそうな気がする。

なぜ古代エジプト人はフンコロガシ(スカラベ)を崇拝していたのか?それは死骸や糞を食べて大地に還元しているからだろうと思った。
自然の理(ことわり)をスカラベで象徴していたのではないだろうか?。
虫が大事なことを理解していたんだと思う。





斜度がきついので落ち葉も少なく、小さな砂利石なのでズルズルと足が滑るのでトラバースしていくのに難儀する。
土って岩が砕けて細かくなった砂と樹々の落ち葉の細かくなったのと微生物の糞尿や死骸が混ざり合って粘度が出るので斜度がきついとほとんど砂だけになるので粘度がないからずり落ちていきやすい。
土や砂の違いを知ると歩いていて、粘度があるからずり落ちずに歩けるとか砂地が勝っているから滑りやすいとかがわかるようになってきた。
気をつけながらトラバースして行く。




一筋にだけ上下100m程の範囲にたくさん生えていました。
花は散った跡だけど、やはり石灰岩の地に生えることが確認出来ました。
ヤマシャクヤクの根はいろんな漢方薬に使われているから、そのへんのことも調べて理解したいなと思います。

座った熊さんに見える形をしていて可愛い。そう見えるのは私だけかしら?

さらに歩いていると道祖神みたいな木の瘤にも出会えました。
寄り添っていて仲の良い夫婦に見えます~。

蔓系の木の輪の中にpiccoloさんが見えます。
日当たりが良さそうな所でランチにする。近くの樹でアカゲラが突く音が響き渡っていた。


下りのルートでまたまた石灰岩の岩がゴロゴロしているところに出くわすとヤマシャクヤクが点在していました。
山椒の木の尾根やヤマシャクヤクが群生している地も見つけることが出来て良い山歩きが出来ました。



家に帰って、採取したものを顕微鏡で見てみました。
今回はそんなにいろんな生物が見られなかったけど、今までで一番巨大な生物を見ることが出来ました。光学顕微鏡で20倍の倍率で見ています。
立体構造で内蔵が動いているのが観察でき、水が乾いていくと丸まっていき、静かに鼓動が止まっていく過程が見られました。
ミクロの世界ではクマムシ(ミクロな哺乳類のようにみえる)も立体構造だけどクマムシの何百倍も大きい生物に出くわして驚いています。生を営む消化器官の蠕動運動が見られたのが感動でした。人間の目には見えないくらいミクロな大きさなのに、しっかりとした構造になっているのが凄いです。動画をお楽しみください。

