伯母谷木馬道、神秘的な世界が広がる 【大峰山脈・奈良県】3/2
2024年 04月 02日


台高・大峯山脈の間をR169号線が南北に繋がっている。
R169号線は奈良県奈良市から和歌山県新宮市へと抜ける国道で吉野、熊野山地の山深い奈良県吉野郡川上村にある伯母谷ループ橋は伯母谷トンネル・栗の木トンネル・滝の脇トンネル・一ヶ山トンネル・大嶽トンネルが連なる。
海抜569mの場所にあるこのループ橋は天空の橋。
調べてみたら意外にも新しく2003年に完成した。

以前から、ここの旧169号はどうなっているのかが気になっていて、piccoloさんに歩いてみたいと懇願していた。
piccoloさんもその旧169下の伯母谷川沿いの木馬道が気になっていたらしく、今回行ってみようとなった。
道中は道が細くなり、もろくなった木橋が3箇所あるので念の為に20mのザイルを持参する。
道路から見える伯母谷川は大峯山系の大普賢岳や伯母峰峠の水を集めた大迫貯水池に流れ込む川で、貯水池から川になる境目が見られる。


県道224号大迫大台線に入り、伯母谷川にかかる水神橋を渡り林道伯母谷川線入口に着く。
この廃林道は結構広くトラックが走れるくらいの広さがある。
歩いていくと苔むした神秘的な世界へと入っていく。


途中、遺構があったりなんだかワクワクします。

どんどん進んでいくと頭上に伯母谷ループ橋が見えてきました。めちゃくちゃ高いところにある。林道との高低差は100mくらいあるそうです。
古代の森側から文明のコンクリートループ橋を見上げているような感覚を味わえる。
人間というのはどんな険しい場所でも切り開いていく技術を持っているもんだなと関心する一方で動物たちが住む世界が狭められていくことを危惧してなりません。

途中、道が崩れていて大岩が道を塞ぐような事になっていた。この大岩をかい潜って先へと進みます。

その下に大曲谷が見えます。下の方は岩場で見応えのある滝になっていますが、上の方を見るとコンクリートで固められているので景観的にはちょっと興ざめしてしまいます。林道入口から200mで林道終点になり、ここから軌道跡が始まる。


途中で枯れている木々にたくさんのサルオガセがくっついているのを発見。
サルオガセは樹皮に付着して懸垂する糸状の地衣類。
刺繍糸のような糸状で何十にも垂れ下がっている感じ。面白いね。


一箇所目の脆い木橋へと到着。3本並んであった木の内2本は無くなっている。
ザイルを結べる木はない。薄い踏み跡を辿り高巻きするとその先でロープとチェーンでなんとか木馬道に降りられた。以前に来られた方が設置されたみたいだ。



次の木橋も1本しか残っていなかったがここは岸壁側を歩いて渡れる幅があったので難なくクリア。

案内地図の看板が残されていた。平成14年になっている。
川上村の木材運搬のための森林軌道(トロッコ道)、木馬道(きんまみち)、牛馬道はいくつも存在していて、やがて林道網が整備されトラック輸送が普及すると軌道や木馬道の姿は消えていった。
この軌道は1935年に開設されたと以前に歩かれた方のレポートに書かれていました。


ちょっとだけ広くなったところで休憩。
何か赤い物が目に入る。ベニチャワンタケだ。1️個だけ生えている。
内側が綺麗なビロード生地のような感じで深い赤い色。外側は肌色。
去年初めて違う場所で見てその美しい赤色に感動したが5月くらいに見たと思う。


いいところに蔓が垂れ下がっていたのでブランコのように乗ってみた。
なかなかしっかりしていて、前後に揺れることが出来た。
piccoloさんも乗ることが出来た。
道々進んでいくと崩れている箇所が何箇所か出てくる。


山葵谷出合まで来ると、伯母谷川本流に架かる2本のアイビーム(I型の鋼)が見えてきました。
上を歩いてみようかと乗っかって見たけど、バランスを崩して落ちてしまいそうになったので下の沢へと降りて、渡渉しました。

こんなところに道を通したりと、昔の人は身体は小さいが力持ち&バランス感覚が現代人よりも数倍以上良かったのでしょうね。食生活が現代人とはぜんぜん違う、自然の恵みや旬のものを食べていたから身体が強かったんでしょうね。











新聞やテレビ雑誌等で私達の食料が進化してどんどん良い方向へと進んでいるんだと思わされていますが本当のところはどんどん変なことになっていってるんだと思います。
本来の食べ物ではないもの、機能食品や代替食品研究が企業や大学や民間で様々な研究がされ、まともな食べ物がどんどん減っていってるのが現状です。メディアは現代の地球環境がおかしいくなりつつあるのでこういう研究が必要なんだと一般人に信じ込ませる。
どうも近代史を調べていると新たな研究開発で生み出したものを使わせるために今まで何ら問題のなかったものに良くないイメージを植え付けて新聞やテレビなどのメディアを使って情報拡散し、使わなくさせていくという流れになっていってるんだと思いました。

対岸に渡るとここからは背丈ぐらいの植物が行く手を阻みます。
今は葉っぱが枯れているからいいけど温くなりだして葉っぱが付き出す時期にはダニが付いてきそう。もしかしたら蛭も出てくるかも。
ダニには何回かやられていますが、皮膚に頭が食い込んだら取り外すのに難儀します。蛭に血を吸われたら、吸われたところの血が止まりにくいのとえげつない痒みに襲われます。今のところ吸われる前になんとか対処できています。
今日みたいに寒い時期のほうが歩きやすいかもしれません。

刺繍されたみたいな苔の葉がめちゃくちゃ可愛いです。


道もさらに狭まり岩場が出てきた。まるで小規模な黒部渓谷の下の廊下ぽい。
右側斜面の岩場は氷柱だらけで足元も岩場で凍っている。氷柱が落ちてこないように気をつけながら歩いていく。




氷の芸術が見られて素敵なんだけど、滑って沢へと落ちないように歩かないといけない。
谷からけっこう高い場所になっているので初めて恐怖感を味わう。
足元の岩が凍ってなかったらいいんだけど今日は気温が低いので道々が凍っていて危険だ。



ここを抜けると美しいブルーに輝く淵が出てきてこの先に見える吊り橋を渡って
往路の感動のフィナーレを迎える。

吊り橋が鉄板なので錆びていて底が抜けないかとヒヤヒヤしながら渡る。

対岸には竹林が出てくる。ここでパラレルワールド終了。



旧道の道路に出る階段を登って今は使われてい
ない道路へと出た。
ここから駐車地まで歩いていく途中で強風で遮るものがないのでめちゃくちゃ寒い。
ループ橋の下を潜って行く。
日当たりの良いところでランチする。

ピーテル・ブリューゲル(1526〜1569年ブラバンド公国ネーデルランドの画家)の絵画の バベルの塔 みたいに見える。
ブリューゲルの バベルの塔 はタブレットで拡大して見たら、こんな小さいところまで分かるように描かれているんだと驚く。当時の建築方法もわかる。
芸術の世界も時代を表しているので追っていかないといけない。あれやこれやと調べることが多すぎて大変です。(その時代の社会や芸術、最近は音楽史も調べないといけないと感じています。なぜならヒットラーやニーチェがワーグナーに心酔していたみたいで、調べてみると近代は音楽家が社会に影響を及ぼすことが多々あったみたいなので。)

因みに旧約聖書のバベルの塔は神様に破壊はされていないんだと山田五郎さんのYouTubeチャンネルで解説していたのを聞いた。
いろんな分野を調べていると現代で一般的に教えられていることはほとんど嘘なんだということがわかってきました。

例えば、明治時代に札幌農学校で教鞭をとっていたクラーク博士は「Boys、be ambitious(少年よ、大志を抱け)」なんて言ってないし、板垣退助が演説中に刺されて「I板垣死すとも自由は死せず」なんて言ってない。当時駆けつけた医者が後藤新平なのには驚いた(当時は愛知県病院長で数えで24歳。当時、板垣退助の側近が取材に来た新聞社への説明で板垣退助が切られた時にこのような発言をしたと自由民権運動家が格好良いものだと拡散されるように言ったようだ。板垣退助自身もそんなことは言っていないと言っている。
いろんな出来事が現代に合わせて都合よく改変されていることが多いんだということに気が付きます。歴史や物事をメディアや学校で教えてくれることは鵜呑みにせず自分で調べることが大切なんだと気づきます。

伯母谷口バス停まで出てきました。ここで休憩し、駐車地まで歩いていきます。
なかなか楽しい木馬道歩きが出来ました。

