国特別名勝の瀞峡からダウンリバー 吉野熊野国立公園内【奈良県・和歌山県・三重県】8/13
2024年 09月 16日



瀞峡は吉野熊野国立公園内の国特別名勝の大渓谷で奈良県・和歌山県・三重県がまたがるところ。北山川の下瀞の瀞八丁からカヌーで下る。
まだカヌーを持っていなかった頃から、この瀞峡の巨岩・奇岩帯の壮大な景観に憧れが有り行ってみたいと願っていたが、夢のまた夢だと思っていた。
古座川の支流からレンタルカヌーで23km下ったときに、カヌーって楽しいなと思った。

ということで持ち運び簡単なインフレータブルカヌーを2015年に購入、宮川やダム湖などで練習して、夢にまで見た瀞峡下りを初めてしたのは2016年、その頃は北山川河原でテント泊して熊野川まで下るキャンプツーリング(←当時のレポはこちら)も楽しんでいました。
それからほぼ毎年、瀞峡下りをしていますが、2021年からは瀞峡ジェット船の運行も休止となってしまった。
当時ジェット船とすれ違う度のドキドキ感や、乗船客と手を振り合う楽しみは無くなって淋しいけれど素晴らしい景観は変わっていないので最近では日帰りで楽しむようにしている



6時にゴール地点に車を駐車し、予約していたタクシーで瀞八丁へと向かう。
piccoloさんと荷物を手分けし、瀞ホテル前の長い階段を降りていく。
以前、瀞ホテルでランチを食べたことがある。
瀞八丁の景観を見ながらのんびりと過ごし、いろんなレトロなアイテムがある建物内を見て回った。その時に、昔ジェット船で使われていた大きなプロペラが展示されていた。
昔のことって、意外に興味がなく知らないことだらけ。



でも、過去の人達が生き繋いできてくれたから今があるんだと昔の人達の暮らしに興味を持ちいろんな本も読んでいる。
昔、車がなかった頃は川が道路代わりでいろんな形態の船で人や物資を運搬していた。
現代人である私達は、船こそが生き繋いできた原動力だったことを知らないと思う。
船のことを知らないと、いろんな歴史も見えてこない。
船が主力の時代に生活していた頃の人たちのことを知っていかないとと思ってる。


古い木や葦の船の時代のことが知りたいが日本の本はなかったのでイラクの本が面白そうなので借りてきた。
そもそもイラクがあった場所はチグリス川ユーフラテス川があったシュメール文明があった場所だ。古代日本ともなんらかのつながりがあるんじゃなかろうか。古代の朝廷にはソグド人が居たんだから西アジアや中央アジアとも関係があったと思う。


日本にも川べりに沢山生えていた葦や茅を使って家を作ったり、船もあったんじゃないのかな。祭り事のアイテムとかも作られているよね。
日本人も自然のものを使っていろいろと作り出していた自然神と繋がっていた時代の話。


現代は車での輸送でたくさんあった川はアスファルトで覆われた暗渠になった。多国籍企業が世界各地に工場を造り工業が世界各地に乱立し、高層ビルが立ち並び、大地や河川が熱や水分を吸収し気温など温度調整してきたのにアスファルトに覆われ、工場から出たいろんな化学物質が空気上を漂い膜となって熱が逃げない状態になってるんじゃなかろうか?自然の循環機能が働きにくくなってるんじゃないのかな。
今でも十分便利なのに今以上の進化って必要なんだろうか?それはどんどん自然を壊していくということになる。
企業ってのは、チェコ人のヨーゼフ・シュンペーターが生み出した思想のイノベーション(創造的破壊)神話から開放されないといけないんじゃないのかな。


今日は、少し上流へ漕いでみたいので河原の奥で荷物をおろし、カヌーに空気を入れていく。15分くらいでパンパンになる。
毎年貸切状態で下っていたけど、上の駐車場に大きなバンで来ていた人たちもカヌーの用意をしていたので、瀞峡内をカヌーツアーする人が多いのかもしれない。


ジェット船は運行休止しているが、河原には4~5人乗りのエンジン付き川舟が係留されていたので、瀞峡内の観光はされているのかな?
7時半に漕ぎ出した。流れが穏やかに見えるのでここから奥瀞(上流)の方まで行けるんじゃないかと思っていたが、エアーカヤックなのでモロに水の抵抗を受けるのでなかなか前へと進み漕げない。上流側へ500m程進んで断念した。折りたたみ式でもスチールカヤックだったら進めるのかな?
それでもいつもの出発地点より500mは長いと思う(^^;。
瀞ホテルもゆっくりと時間うぃかけて眺められる。



緩やかな川の流れで木の葉が流れていくようにゆっくりと漕ぎ進んでいく。
瀞八丁は2km程度の長さなので、岩場をゆっくりと眺めながら進んでいく。
いつもの岸に上陸、一人で漕いでいるところをお互い岩場に登って写真を撮りあう。
今回は、岩場から飛び込みもして遊んだ。



後続は誰も来ない。スタート直後河原の方を見るとカヌーの用意をしている人が見えたんだけどやはり瀞峡内を漕ぐだけのツアーなので初心者レクチャーでもしてるのかな。
飛び込んだ岩のあたりで休憩していると川船がやってきてお二人の乗船客と手を振り合う。



川船から来る波は小さいので、カヌーはほとんど揺れない。
ジェット船が運行している時は、航行の邪魔にならないところで船首をジェット船と直角になるよう岸に近づけ、寄せ波を最小限で回避しつつ大勢の乗船客と手を振り合っていたけど、もうその楽しみはない。
昔の船は船尾に大きなプロペラを付けて走っていた。




1920年(大正9年)にプロペラ船第一号が新宮から瀞八丁まで往来していた。新婚さんの新婚旅行の人気の場所だったみたいだ。
1965年(昭和40年)にウォータージェット船が就航。
プロペラ船のように当時は凄かったものも、時代の進化で変わっていく。葦や木の舟から鉄の船に移行していった。


ジェット船は水深が80cmあれば航行出来るそうですが、2011年の「紀伊半島大水害」以降、度重なる台風や大雨の影響で熊野川及び北山川に流入する土砂や石が年々増加、ウォータージェット船が航行出来る80cmの深さを確保する等の航路整備(←当時のレポはこちら)の作業効率が著しく悪化していたそうで、航路維持にかかる労力が過大となり経費がかかるため運行休止(廃業?)となったようです。


船のことが知りたくて船舶工学の本を借りてきた。面白いのが船酔いについての記述だ。私も高知に行ったときの船の中でかなり気分が悪くなったことがある。


瀞八丁の水の中も撮影したけど、水深が深すぎて水の色の緑色しか写ってない。
瀞八丁の岩場が終わるところで河原に上がって小休止。
小さな魚が沢山泳いでいる。
川の中の石には苔や藻がいっぱい付いている。そんな苔や藻を濾し取りながら食べる魚もいる。
川の中の苔や藻って、川によって違うのかな?上流と下流で違う?深さで違うのかな?
沢登りしている時に見るのとは種類が違う気がする。
まるで石から短い毛が生えているみたい。水中が苔や藻でモヤッとして見える。


ここから広くなった川をゆる~く進んでいく。
最初の瀬が出てきた。瀬は少し川幅が狭くなっているので横広がりに緩やかに流れていた水もキュッと狭まるので流れが早くなる。
水同士がぶつかり合って波が出来る。
水の波の勢いでカヌーが運ばれる。水のぶつかりあいでできる波紋を見るのも楽しい。
波の説明を見てみると波についてだけでも観察した人たちが凄く細かいことを書いていて驚く。でも波や水質や抵抗のことがわからないといろんな物が作れない。
自然観察って凄く大事なことなんだと感じる。
ほんの僅かな時間だが川のカーブが出てくると瀬になるので、そこだけ他力本願で進むことが出来る。




波のないところはえっちらおっちらとパドルで漕いで行かないといけない。
暑くなったら、川にハマったり、手を濡らしながら進む。服装は半袖半ズボンだと日焼けで後々痛い目に遭うので長袖、スパッツを身につける。




いつもの休憩場所の河原まで来た。小休止してパンを頬張る。
河原の石でせき止められた水たまりが有り、そこに大きな藻の塊がある。
それまではなかったのに去年から藻が発生している。



そこには魚が沢山泳いでいるので、それを見るのが楽しみだったけど藻を水中眼鏡で見た時に六角形に繋がっている網のように見えてびっくりした。
今回は増えすぎていて、六角形の形が確認できなかった。それでも端のほうを写したら糸のように細い藻が見えたので面白かった。こんな細く見えているものでも栄養の循環が出来ているしっかりとした組織体。光学顕微鏡で見たら、厚みはある。
手についた藻の繊維を見たら、伸ばしてみたらどれだけの長さがあるんだろう?

進んでいくと蛇行した先にある河原に鳶が降り立ち、羽を広げて日向ぼっこしているのを発見した。初めて見た!! この後も何回か河原が出てきたら他の鳶も羽を広げているのが見られた。面白い。
水面近くにたくさんのトンボが飛んでいて、水中にいる虫?かな、狩りをしているのを見た。まるで水鳥が魚を採るみたいに水中に俊敏に飛び込んでいる。
トンボが水中狩りをしているのを初めて見た。これは早すぎるのと小さいので写真に撮ることが出来なかった。



半分以上漕いで来たので、日陰になる河原でランチ休憩。piccoloさんは30分くらいお昼寝もする。
私は、魚や河原の生えている植物などを観察した。
植物の葉の形が面白く、可愛い。


休憩も終わり、ゴール地点までがんばって漕いでいく。
14時到着。
結局、後続は来なく、川で鮎釣りしている人も少なく貸切状態で遊べました。
なかなかのんびりとしたダウンリバーだった。
闇鍋食べれなかった、たかやんです。
あの後、ポイントに行ったらzippさんのポイントでもう、きのこ無かった。
いくつかブログ読ませてもらいました。
2人も川下りするんですね!実は僕もします、僕は、パックラフトってゆう舟で川下りしてます、主に和歌山の川と、たまに三重や四国へ。
瀞峡、僕も特別な場所だった、初めて行った時中国や!と思いました。
川は、めちゃくちゃ綺麗やし、暑い日は泳いで魚見て、全然下りもせず遊べるし、瀬の恐怖も味わえて面白いけど、人全然居ないから、仲間達は、もうちょっと流行っても良いと思うけど毎回人居て無いなぁーって言ってる。
来週も行くんですよ。大塔川か、熊野川かって言うてたけど、来ませんか?僕も合わせて8〜9人子供も女の人も男の人も、居てるけど。
今シーズンだから忙しいかな?
2人のあだ名を、オラウータンにしょうと、つっつん(あきんちょ)に言ったら怒られました。女の人にそんなこと言うなと。私も言うわれたくないし、言われてるの聞くのも嫌って。
理由は、オラウータン=森の人だから、ケルトさんのブログを見てると、沢山の生き物(動物、きのこ、植物、虫)と森の景色の写真が綺麗で、知識もありすごく色んな事に興味があり疑問に思ったら、学ぶ人なんやなぁーと思いました。ケルトさんは話をしたらめちゃくちゃ面白そうな人やなと思いました。
失礼な事言ってるつもりないんですが、嫌な気持ちになったら、ごめんなさい。
早速、コメントありがとうございます!!
今日も山入してました~。
川下りのお誘いありがとうございます。
行ってみたい気持ちはあるけど、ここのとこ連続で山に入っていて、今度の土日は久々にゆっくり休日をとろうと言うことになってます。
また、機会があったら一度、ご一緒してみたいな。
オランウータンか、(笑い)
なかなか、たかやんは面白い感性をしていますね。
そういう人好きですよ!!
森の人って言う理由も嬉しいですよ。私には褒め言葉。
自分でも森の住人だと思ってるから。
自然の中に身を置くと山の神様がいろんなことに気づかせてくれるんです。
それは現代人の私達が忘れてしまっているとても大切なことを。
たかやんさんの自然体で飾らない、とても素直で感性豊かな人なんだなとコメントを読んで感じました。
失礼なことを言ってるなんて思はないですよ。
このコメントをとても有難く感じています。ありがとう!!
たかやんも採れて良かったね!!
山の神様は素直な人を好くので、良い方向へと導いてくれるでしょう。
山の修行は、めちゃくちゃ楽しいよ!
はい、山の中で出会ったら、気軽に声をかけてください~。ではでは。

